空き地などの草むらに茂る
ブタクサやヨモギが原因に
夏の終わり頃から始まる秋の花粉症。その原因になるのは、キク科の「ブタクサ」や「ヨモギ」、アサ科の「カナムグラ」などの植物です。
これらは春の花粉症の原因になるスギやヒノキといった背の高い樹木とは異なり、低いところに茂る草です。そのため、花粉も風にのって遠くまで飛散することはありませんが、住宅街やオフィス街のちょっとした草むらにも自生している植物なので、日常生活でこれらの花粉にさらされる危険性は大きいのです。
そもそも、1961年に日本国内で最初に花粉症の症例報告があったときも、スギではなくブタクサによる花粉症でした。
花粉の飛散量や飛散のピークの時期は、その年の気候によって異なるうえ、地域による時間差もあります。最近では、いろいろなウェブサイトで花粉の飛散予報が検索できるので、ぜひ活用しましょう。
たとえば、関東では、秋の花粉の飛散ピークは9月!
この時期に
「鼻水が止まらない」「咳が出る」「目がかゆい」などの症状が出る人は、ブタクサなどによる花粉症の可能性が高いと考えられます。