ベビー用品メーカーコンビが開発した自然派化粧品ブランド

ナナローブ
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Beauty
2025.1.7

真冬の手荒れ対策

コロカリア®開発ヒストリー
冷たい空気と乾燥のせいで、手が荒れやすくなる時期ですね。 特に、新型コロナやインフルエンザの感染予防のために、頻繁に手指の消毒をすることが当たり前になり、手荒れを悪化させてしまうケースが増えました。
日々のハンドケアを見直すことで、すべすべのきれいな手を取り戻しませんか。

間違ったハンドケアが、
ガサガサな手の原因に!?

「毎年、この季節になると、手荒れがひどくなりすぎてスマホの指紋認証が反応しなくなっちゃう」。こう嘆くのは50代の専業主婦・Aさんです。若い頃から皮膚が弱く、手はいつもガサガサ状態で皮膚が硬くなり、指と指の間の皮膚が裂けて血がにじむことも。毎日の水仕事のため、指先の皮がむけてツルツルになってしまい、指紋認証ができなくなると言います。 そんなAさんが、知人のすすめで皮膚科を受診したところ、医師から日頃の手の洗い方やお手入れの仕方について質問されました。
読者の皆さんも、一緒にセルフチェックをしてみませんか。



手指の清潔ときれいな手のために、正しくない記述を見つけることはできましたか?
さて、正解は—— ①〜⑤まで、すべて間違いです。
まず、①洗顔や手洗いには、30℃前後のぬるま湯を使いましょう。 実際に湯温計などで測ると、30℃はかなり水に近い温度であることが実感できます。熱いお湯は、皮膚表面の水分を蒸散させ、皮膚の乾燥を招くためNGです。
そして、特別に不潔なものを触ったのでなければ、日常の手洗いには普通のハンドソープで十分です。殺菌力の強い石けんは、皮膚に刺激を与えることもあるので、②も×です。
同様の理由で、③も間違い。ぬるま湯でハンドソープを泡立て、泡でそっと洗い、ぬるま湯でやさしく洗い流します。
④その後、清潔な柔らかいタオルで押さえるようにして水分を拭き取ります。 指の間などにも水分を残さないようにしますが、ゴシゴシこすらないこと。
手洗い後にしてほしいことは⑤消毒ではなく、まず保湿です。自分の皮膚の状態に合う保湿剤を塗ってから、必要であれば最後に手指の消毒を。

手洗い→保湿→消毒は
常にセットで

手荒れの予防と治療の基本は、「正しい手洗い」と「保湿」です。 でも、ひと口に保湿といっても、いろいろなハンドケア製品がありすぎて、どんなものを使ったらよいのかわかりませんね。
広告などに写り込む美しい手の持ち主である手のモデル——いわゆる“手タレ”として長年活躍している女性が、インタビューで日頃のハンドケアについて質問され、「手洗いしたら、顔と同じように化粧水をつけてからクリームを塗ります」「家事をするとき、手を濡らしたままにしないように気をつけています」と答えていました。 確かに、洗顔したらいきなりクリームを塗るのではなく、まず化粧水で整えてから乳液やクリームなどをつけますね。手も同様にケアすることで、手荒れを遠ざけることができそうです。
覚えておいてほしいのは、保湿剤としてよく用いられる「ワセリン」は、そのものに保湿効果があるというよりは、皮膚の水分を逃さないための“フタ”のような役割を果たすということ。したがって、乾燥した皮膚にワセリンをすぐ塗るのではなく、まずヘパリン類似物質のような保湿効果のあるものを皮膚に浸透させてから、ワセリンでカバーするのが効果的です。
また、水仕事の前にワセリンを塗って、皮膚へのダメージを軽減するという使い方もあります。 コロナ禍になってから、手洗いと手指の消毒は常にセットになっています。キッチン周りや洗面所などには、ハンドソープと保湿剤、消毒グッズをセットにして置いておくのがおすすめです。 さらに、外出時に持ち歩くポーチにも、ハンディな保湿剤を。手の日焼けもシミやシワなどの原因になるので、できればUV効果のある保湿剤を選ぶといいですね。

また、食事を見直すことも大切です。しっとり肌のために必要なビタミンAが豊富なレバーやウナギ、乳製品、卵、緑黄色野菜を積極的に摂りましょう。 さらに、コラーゲンの生成を促すビタミンCを野菜やレモン、キウイなどから。血行をよくするビタミンEはゴマやナッツ類に多く含まれます。

手荒れが悪化したら、
ためらわずに皮膚科を受診して

自分なりにハンドケアを続けても手荒れがひどいときには、ぜひ皮膚科クリニックで相談してください。 「手荒れ程度で、医療機関にかかるなんて」と躊躇して悪化させてしまうと、皮膚炎がこじれて治りにくくなり、強い治療薬が必要になります。

手指に起きる皮膚炎は「手湿疹」とも呼ばれますが、その多くは洗剤やゴム手袋、金属などの刺激によって生じる接触皮膚炎(かぶれ)です。 特に、手荒れを防ぐために水仕事で使っているゴム手袋の素材が、実は皮膚のかぶれの原因になっていたというケースは少なくありません。 思い当たる人は、使い捨てタイプのキッチン手袋を試してみましょう。

手湿疹には、皮膚の炎症を抑えるステロイドの軟膏やクリームが処方されます。 手洗いをして清潔にした手に治療薬を塗り、そのうえから保湿をすることが基本のケアです。

誰かと会っているとき、顔の次に目がいくのは相手の手や指ではないでしょうか。 正しくこまめなハンドケアで、この冬は手に自信を取り戻しましょう。

この記事について

・間違ったハンドケアが、ガサガサな手の原因に!?
・手洗い→保湿→消毒は常にセットで
・手荒れが悪化したら、ためらわずに皮膚科を受診して
構成/文 吉本 直子
医療・健康ライター。一般向けの健康書籍や雑誌記事の執筆をはじめ、医師向けの学術誌制作にも携わる。 得意なジャンルは皮膚科学全般および美容皮膚科学、婦人科学、漢方医学、栄養学など。 ライフワークは医学学会に参加することと、歌舞伎と浮世絵から江戸時代の人たちのセルフメディケーションを学ぶこと。

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