1. HOME
  2. かしこいコンビニ食材活用術

かしこいコンビニ食材活用術

#health
かしこいコンビニ食材活用術

暑いし、忙しいし、時間がない。
でも、自分と家族のご飯を用意しなくては……。毎日の三食の献立に子どものお弁当。 ママたちは、夏休み中の子どものお昼ご飯も悩みのタネです。行き詰まった時のお助け術として、コンビニエンスストアの食品・食材を上手に利用してみませんか?

困った時の コンビニお助け食材

暑いと食欲も減退気味だし、キッチンに立ち火を使って料理をする気になれません。
それでも日々、食事の用意をしなければならない私たち。疲れてしまった日?とき?には、コンビニエンスストアで購入できる食材をもうまく活用して、手軽に美味しく栄養を摂ることを考えてはいかがですか。

コンビニは立地と規模によって品揃えが異なりますが、コンパクトながら様々な食品を販売しています。 カゴを片手に1周して、普段はあまり立ち寄らないコーナーにも足を伸ばしてみましょう。

コンビニの時短健康食材のトップは、何といってもキャベツやレタスなどを切って袋入りになった「カット野菜」。
買ってきた日にはサラダで食べて、翌朝には野菜スープに、あるいはお昼のラーメンやうどんに足せば少人数家庭でもすぐに使い切れます。忙しいときには、冷凍やフリーズドライのスープにカット野菜をプラスしてもOK。

茹でたキャベツより、洗浄殺菌加工したカット野菜のキャベツの方がビタミンCの減少率が少ないという実験結果も報告されています。野菜に含まれる栄養分は、時間の経過とともに減っていくため、「安かったから」と丸ごと買ってきて使いきれずに冷蔵庫でしなびかけた野菜より、コンビニのカット野菜のほうが栄養を摂れるのです。
特に活用したいのは、ピーマンやかぼちゃ、にんじんなど、夏場に不足しがちな緑黄色野菜のカット野菜。これらは豚コマ肉を足して野菜炒めに。焼きそばの具にもなります。
鶏胸肉を使ったサラダ用のチキンもスタメン食材のひとつ。脂肪分控えめなタンパク源であり、ビタミンB群も豊富です。サラダのトッピングや中華スープなど、様々な料理に活用できるため、常備しておきたい食品です。

立ち寄る機会が少ないかもしれない、アルコール飲料のコーナー。
ここには、お酒に合うおつまみを売っています。チーズやカマボコ類は、塩分の摂り過ぎにさえ注意すれば、手軽にタンパク質を摂取できる食材です。
また、ドライフルーツやナッツ類にも注目してください。鉄やカリウムが豊富に含まれるレーズンや、血行を促して美肌づくりに欠かせないビタミンEを含むミックスナッツなどは、サラダにトッピングすれば、味に深みが増して、いつものサラダよりおいしくたくさん食べられます。

この時期に「鼻水が止まらない」「咳が出る」「目がかゆい」などの症状が出る人は、ブタクサなどによる花粉症の可能性が高いと考えられます。
 

コンビニ食材は割高? 利用の仕方によっては経済的&時短に

「でも、コンビニは普通のスーパーより値段が高いから」。
そう考えて、敬遠している人も多いことと思います。もちろん、それは事実。
比較的便利な場所にあり、スーパーより営業時間が長いコンビニは、単純にお値段を比較すると割高になります。

けれど、少人数の家庭では、買い置きした葉もの野菜などが、使い切れずに傷んでしまうこともあるのではないでしょうか。
すでにお話ししたように、お店で購入してきた野菜は、冷蔵庫で保存しているだけでも栄養価が目減りしていきます。 その点、コンビニのカット野菜ならムダが出にくいはず。

特に、この暑い季節には食材が傷みやすいので、コンビニの半調理食材などを上手に組み合わせることで、結果的に食費の節約につながる場合もあるのです。
 

選ぶときは、 食品の「加工度」に要注意

コンビニでもスーパーでも専門店でも、食品を選ぶときに気をつけてほしいことがあります。 それは、食品の“加工度”に気をつけること。

一般的に私たちが購入する食品は、店舗の棚に並べられるまでに何らかの手が加わって加工されています。 畑でできた野菜も海から獲ってきた魚も、そのままでは食べられないし傷んでしまうので、調理しやすいように加工されて売られています。

肉や魚、野菜を下処理しただけの加工度の低い商品もあれば、もう少し加工して食材を加熱して味付けした調理済みのお惣菜、さらに保存性を高めるために冷凍やレトルト、缶詰にした食品など加工度の高いものもあります。
例えば、鮮魚の下処理をして三枚におろす、野菜の食べられない部分を取り除く----これらの過程も、一次的な加工に当たります。
食材を加工して食べやすい形状・状態にすることで、含まれている栄養の吸収率が高まる場合もありますが、多くは加工することによってその食材に含まれているはずの栄養は大きく損なわれてしまいます。
そして、加工度が高くなるほど、嗜好性を高める味付けと保存しやすくするため添加物が多種・多量に加えられるのです。
複数の食材を組み合わせ、味付けして保存性を高めるために、多くの調味料など添加物を加えて加工したものは「超加工食品」と呼ばれています。
例えば、レトルトカレーや冷凍ピザ、カップ麺、スナック菓子、ハムなどの加工肉、清涼飲料などがこれに分類されます。
実は、食生活全体の中でこの超加工食品と呼ばれる食品の占める割合が多くなるほど、肥満や血糖値の上昇など生活習慣病の悪化、うつなどの精神疾患が多くなるという仮説もあり、検証が進められています。
 

ポイントは「使い分け」と 「ひと手間」の工夫

だからといって、加工度の高い食品を絶対に食べてはいけない、と思い込む必要はないと思います。
大事なのは、コンビニで手に入りやすい加工度の高い食品に全面的に頼るのではなく、その日の時間の余裕や家族の食事情、疲れ具合によってイチから作る料理と加工食品・加工食材とをほどよく使い分けること。

「今日は仕事で遅くなったから、おかず2品はコンビニの焼き魚と五目豆を買ってきて、あとは冷凍ご飯があるしお味噌汁だけはカット野菜を使って手づくりしよう」といった具合です。
 

コンビニ食材の活用は、 農林水産省のお墨付き

農林水産省中国四国農政局のウェブサイトには、若者向けパンフレット『食に関するお役立ちBook』というページが設けられています。ここには、外食の注意点や自炊のポイントと並んで「コンビニ活用術」というコーナーもあり、具体的な献立の組み立て例などが示されています。

主に、ひとり暮らしを始めたばかりの人たちに向けた内容ではありますが、コンビニの食材だけでも上手に組み合わせることで、バランスよく十分な栄養が摂れることがわかります。 〈参考〉 https://www.maff.go.jp/chushi/syokuiku/katudou/attach/pdf/oyakudati-16.pdf

また、各コンビニの公式ホームページをのぞいてみてください。
販売している食品の原材料の一覧や、自社ブランドのお惣菜とカット野菜を使った料理のレシピなどが載っています。
コンビニエンスストアにおける食品加工の研究・技術も進んでおり、加工食品の幅も広がっています。
大型スーパーの野菜売り場で悩むことなく、マンネリ化しがちな毎日の食卓に、ちょっと目先の変わった献立をプラスすることができそうです。
献立は、どうしてもマンネリ化していくもの。目先の変わった“ひと品”が加わることで、自分のレシピの引き出しが増えるし、家族も喜んで食べてくれるはず。
子どもの好き嫌い対策にも効果があるかもしれません。
 

この記事について

・困った時のコンビニお助け食材
・コンビニ食材は割高? 利用の仕方によっては経済的&時短に
・選ぶときは、食品の「加工度」に要注意
・ポイントは「使い分け」と「ひと手間」の工夫
・コンビニ食材の活用は、農林水産省のお墨付き


構成/文 吉本 直子
医療・健康ライター。一般向けの健康書籍や雑誌記事の執筆をはじめ、医師向けの学術誌制作にも携わる。得意なジャンルは皮膚科学全般および美容皮膚科学、婦人科学、漢方医学、栄養学など。ライフワークは医学学会に参加することと、歌舞伎と浮世絵から江戸時代の人たちのセルフメディケーションを学ぶこと。